歩行の難しさ!!
歩行の相談は、医療機関で働く人でなくても、トレーナー(パーソナルトレーナーなど)も相談を受け、
実際にインソールを作製することもあります。
そこで今回は、子どもの歩行とその対応を医療面から少し触れてみたいと思います。
産まれてから老いていくまでで、歩行の難しさを見たり感じたりするのは、
大まかには赤ちゃんから通常の歩行になるまでの間か、
疾病により身体に機能的な問題が起こったとき、
老いてから身体に問題が起きて困難な状態になったときかと思います。
小さい間は、骨格・筋・神経(脳など)などの機能向上に伴い、
首のすわり・体幹の支持
→脚の曲げ伸ばしの機能向上
→脚の筋の発達
→上半身と下半身の連動
→バランス機能の向上
へと進んでいき、通常の大人と近い歩行へと成長していきます。
それゆえ多くは、『成長を見守りながら』子どもの歩行を観察していくことに焦点が当たります。
しかし、子どもであっても正常な成長段階とは異なる歩行をする場合もあるため、
異常を感じた場合には早めに医療機関等に相談する方が良いかと思います。
(時間はかかりますが、インソールなどの装具を使用して歩行が改善する場合があります。)
子どもの異常な歩行は将来の骨・関節の構造的な問題を引き起こすことがあるため『まだ大丈夫!』とあなどってはいけません。
インソールは比較的に簡単な装具になりますが、
大掛かりなものでは膝下までの短下肢装具、膝上までの長下肢装具、腰までの交互歩行装具などがあります。
https://www.po-tamura.com/users/child_kashi
小児用インソール(引用:https://www.tokyoreha-cl.com/insole-2)
基本的には、短下肢装具は足関節の改善、長下肢装具は足関節・膝関節の改善、交互歩行装具は足関節・膝関節・股関節の改善に使用するもので、
子どもの身体状況により選択されます。
このように装具を使用して下肢の構造と機能の改善を図っていきますが、
装具の選択が難しい場合には手術も選択されることもあるでしょう。